数字で比べる
| 第四級 | 第三級 | |
|---|---|---|
| 無線工学 | 12問/60点満点 | 14問/70点満点 |
| 法規 | 12問/60点満点 | 16問/80点満点 |
| 合格点 | 各科目40点(8問) | 工学45点(9問)/法規55点(11問) |
| 試験時間 | 60分 | 70分 |
| 受験手数料 | 5,100円 | 5,400円 |
| モールス電信 | 操作できない | 操作できる |
出典:日本無線協会「試験科目・合格基準等」 表1・表2、およびCBT試験案内
1問5点です。4級は各科目12問中8問、3級は工学14問中9問・法規16問中11問。3級のほうが法規の要求が高く、16問中5問しか落とせません。
どちらも科目ごとに合格点を超える必要があります。片方が満点でも、もう片方が届かなければ不合格です。
何ができるようになるか
ここが実質的な違いです。
| 第四級 | 第三級 | |
|---|---|---|
| 空中線電力 | 10W以下(21〜30MHz、8MHz以下)<br>20W以下(30MHz超) | 50W以下(18MHz以上、8MHz以下) |
| よく使う帯 | 144MHz/430MHz | +7MHz などのHF帯 |
| 電信(CW) | できない | できる |
4級で始めると、実際にはハンディ機で144MHz/430MHzを使うことが多くなります。3級にすると50Wまで出せて、7MHzに出られて、モールスが解禁されます。遠くと交信したい、というのが3級を取る動機です。
順番の話
結論からいうと、4級を取って開局してから、3級を足すのが一般的です。理由は3つあります。
- 4級のほうが範囲が狭く、先に「開局して電波を出す」ところまで行ける
- 3級の学習範囲は4級と大きく重なるので、あとから足すのが楽
- 養成課程講習会には4アマ有資格者向けの「3アマ短縮コース」がある
いきなり3級から入るのが向いているのは、最初からHFに出たい人、あるいは学習に時間を割ける人です。
試験はいつでも受けられる
3級・4級の国家試験はCBT方式のみになりました。全国のテストセンターで通年実施です。
- 申込みはインターネットのみ(顔写真の登録が必要)
- 受験日は申請日から14日以降、かつ申請日から120日以内
- 日程変更・キャンセルは試験日の3日前まで
- 結果はおおむね2週間以内にメールで通知
年に数回の試験日を待つ必要はありません。勉強が仕上がった時点で予約すればいい試験です。
国家試験か、講習会か
もう一つの道が、JARDなどの養成課程講習会です。
- 費用だけなら国家試験が圧倒的に安い(4級5,100円・3級5,400円)
- 講習会は数万円かかるが、修了試験の合格率が高く、日程も確保されている
独学に時間を割けるなら国家試験、確実性と手間の少なさを買うなら講習会、という選び方になります。
受かったあとが本番
試験に受かると無線従事者免許証がもらえますが、これは「操作していい人」の証明です。実際に電波を出すには、無線局(アマチュア局)の免許を別に申請します。コールサインはこのときに決まります。
| 申請 | 電子申請(Lite) | 書面 |
|---|---|---|
| 開局(空中線電力50W以下) | 2,750円 | 4,530円 |
| 開局(50W超) | 5,400円 | 8,480円 |
| 再免許 | 1,700円 | 3,330円 |
出典:総務省 関東総合通信局「申請手数料及び申請用紙の入手方法について(アマチュア局)」。令和7年10月1日改定後の金額です。
3級で50Wを狙うなら、開局申請も50W以下の区分で足ります。試験と開局を合わせても1万円台に収まる、というのがこの資格の現実的な費用感です。
