海岸から5海里まで。
二級で、だいたい足ります。
二級小型船舶操縦士は、湖・川・湾と、海岸から5海里(約9キロメートル)までの海域で 20トン未満の船を操縦できる免許です。沿岸の釣りやクルージングなら、これで届きます。 学科50問・70分と、実技。年齢は15歳9か月から受験できます。
どれを取るか
| 区分 | 行ける範囲 | 学科 | 受験料 |
|---|---|---|---|
| 一級 | 制限なし | 64問(一般50+上級運航14) | 35,450円 |
| 二級 | 海岸から5海里まで | 50問 | 30,300円 |
| 特殊 | 水上オートバイ専用・岸から2海里 | 別区分 | — |
受験料の内訳(二級):身体検査 4,250円+学科 4,850円+実技 21,200円。 出典:日本海洋レジャー安全・振興協会。水上オートバイは二級では操縦できません(特殊が別に必要)。
学科50問の内訳と合格ライン
ここがこの試験の特徴です。科目ごとに半分以上、かつ全体で65%以上。 33問以上取れば全体の条件は満たしますが、どれか1科目が半分を切ると落ちます。
| 科目 | 問題数 | 足切り | 中身 |
|---|---|---|---|
| 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項 | 12問 | 6問 | 免許制度/自己操縦・酒酔い・危険操縦の禁止/発航前検査/ライフジャケット/船舶検査 |
| 交通の方法 | 14問 | 7問 | 海上衝突予防法の航法/灯火と形象物/港則法/海上交通安全法 |
| 運航 | 24問 | 12問 | 船の構造/機関の点検/係留とロープ/操船/気象・海象/事故と救助 |
| 合計 | 33問以上 | 四肢択一・70分 | |
出典:日本海洋レジャー安全・振興協会「国家試験について」。 実技は総トン数5トン未満・長さ4メートル以上9メートル未満の滑走型船で、約1時間15分。
2つのルート
国家試験を直接受ける
受験料は二級30,300円。安く済みますが、実技は自分で練習の機会をつくる必要があります。 身近に船と教えてくれる人がいるなら、これがいちばん安い道です。
登録教習所のコースに入る
学科・実技の講習を受け、修了すれば国家試験が免除されます。 費用は上がりますが、船も講師も用意されていて、日程も決まっています。 多くの人はこちらを選びます。
どちらのルートでも身体検査があります。 視力は両眼で0.5以上(矯正可)。色覚・聴力・疾病等の基準もあります。
取ったあと
- 免許の有効期間は5年。更新には更新講習の受講が必要です。
- 操縦するときは、操縦免許証を船内に備え置きます。
- 船には船舶検査(定期検査・中間検査)があり、船舶検査証書を船内に備え置きます。
- 乗船するすべての人に、原則としてライフジャケットを着用させる義務があります。
- 一定の水域では、船長自らが操縦しなければなりません(自己操縦の義務)。
よくある質問
何歳から取れますか?
二級は15歳9か月から受験でき、16歳以上で免許を取得できます。ただし18歳未満のうちは、操縦できる船が総トン数5トン未満に限定されます。
国家試験と教習所(スクール)はどちらがいいですか?
国家試験を直接受けるルートは費用が安く済みますが、実技は自分で練習場所を確保する必要があります。登録教習所のコースは費用が上がるかわりに、修了すれば国家試験が免除されます。近くに練習できる船と人がいるかどうかで決めるのが現実的です。
一級と二級はどちらを取るべきですか?
二級は海岸から5海里(約9km)までです。沿岸の釣りやクルージングならこれで足ります。それより沖に出たいなら一級です。学科は二級の50問に上級運航14問が加わり、受験料も学科分だけ高くなります。あとから一級への進級もできます。
水上オートバイも操縦できますか?
できません。水上オートバイには特殊小型船舶操縦士という別の免許が必要で、二級を持っていても操縦できません。
更新は必要ですか?
必要です。有効期間は5年で、更新には更新講習の受講が必要です。期限を過ぎると失効し、手続きが増えます。
