落ちると、丸ごとやり直しになる
考査に合格すると講習修了証明書が交付されます。この証明書がないと、次の教習資格認定の申請ができません。つまり、考査に落ちた時点で手続き全体が止まります。
再挑戦するには、講習から受け直しです。考査だけを受け直すことはできません。
- 受講手数料 6,900円 が再度かかる
- 丸1日の講習を、もう一度受ける
- 警察署によっては年数回しか開催がなく、次の回まで数か月待つこともある
金額よりも、日程の遅れが痛いところです。狩猟免許試験は都道府県ごとに年数回しかないので、講習の遅れがその年の猟期に間に合うかどうかを左右します。
考査の中身
警察庁の通達で、考査の運用は次のように決められています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題数・形式 | 50問・正誤式(○×) |
| 試験時間 | 60分 |
| 配点 | 1問1点 |
| 合格基準 | おおむね45点以上 |
出典:警察庁「猟銃等講習会における考査の運用要領について」(令和3年4月1日 丁保発第34号)
50問中45問。落とせるのは5問だけです。難問が出るわけではありませんが、取りこぼしが許されない試験だということは知っておいてください。
出題される分野は決まっている
同じ通達の別添1に、どの分野から何点出すかが定められています。
| 分野 | 内訳 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1 所持に関する法令 | 所持許可制度 | 5 |
| 所持についての遵守事項 | 10 | |
| 猟銃用火薬類等に関する法令 | 3 | |
| その他(社会的責任・更新・失効ほか) | 7 | |
| 第2 使用・保管等の取扱い | 猟銃・空気銃の基本的取扱い | 10 |
| 撃発機構・安全装置/威力と危険範囲 | 6 | |
| 使用前の注意事項・保管の一般準則 | 4 | |
| 実包の運搬・火薬類の保管ほか | 5 |
配点が大きいのは「遵守事項」と「基本的取扱い」で、それぞれ10点。この2つで20点、全体の4割を占めます。ここを落とすと45点には届きません。
落ちないための現実的なやり方
1. 『猟銃等取扱読本』を先にもらう
通達には「講習会申込み時に交付し、受講者が事前に学習できるように配慮すること」と書かれています。つまり申込みの時点で読本を受け取れます。当日の講習だけで覚えようとせず、事前に読んでおくのが前提の設計です。
2. 基準問題を回しておく
警察庁は同じ通達の別添2で、462問の基準問題を全文公開しています。通達は著作権法13条により著作権の目的とならないため、誰でも自由に使えます。
ただし基準問題はすべて「正しい記述」です。そのままでは「全部○」と答えれば満点になってしまい、練習になりません。通達自身が「誤りを含む内容の考査問題についても適宜作成すること」と書いているとおり、本番には誤りの記述も出ます。
当サイトでは、この462問に同じ論点の誤り記述を1問ずつ作って、○×両面から問えるようにしています(全924問)。猟銃等講習会 考査 練習問題
3. 数字を落とさない
○×式で差がつくのは数字です。よく問われるものを挙げておきます。
- 所持許可の有効期間は「許可を受けた日から3回目の誕生日が経過するまで」
- 許可が下りたら3か月以内に銃を取得し、取得後14日以内に警察署で確認を受ける
- 更新申請は「有効期間が満了する日の2か月前から1か月前まで」
- 講習修了証明書の有効期間は3年、教習資格認定書は3か月、教習修了証明書は1年
有効期間の3つ(3年・3か月・1年)は取り違えを狙って出されます。
落ちた人が次にすること
- 管轄の警察署 生活安全課に電話し、次の講習の日程を確認する
- その日程で、狩猟免許試験に間に合うかを逆算する
- 読本と基準問題をもう一度回す
考査に落ちること自体は珍しくありません。問題は、そこで数か月の遅れが出ることです。日程だけは早めに押さえてください。
手続き全体の流れは ハンターになるまでの全工程 にまとめてあります。
