2つのルート
| 国家試験を直接受ける | 登録教習所に通う | |
|---|---|---|
| 学科 | 独学 | 講習 |
| 実技 | 自分で練習して受験 | 講習を受け、修了で試験免除 |
| 国家試験 | 受ける | 免除される |
| かかるもの | 受験料 30,300円 | 教習所の受講料(数万円台) |
国家試験の受験料の内訳はこうなっています。
| 項目 | 二級 | 一級 |
|---|---|---|
| 身体検査 | 4,250円 | 4,250円 |
| 学科試験 | 4,850円 | 10,000円 |
| 実技試験 | 21,200円 | 21,200円 |
| 合計 | 30,300円 | 35,450円 |
注目してほしいのは、実技試験だけで21,200円という点です。学科は4,850円しかかかりません。つまり費用の大半は実技です。
実技で落ちると、一気に高くつく
実技試験は、総トン数5トン未満・長さ4メートル以上9メートル未満の滑走型船を使い、約1時間15分。ロープワーク、発航前点検、離着岸、人命救助(落水者救助)などが課されます。
初めて船に触る人が、ぶっつけで受かる内容ではありません。落ちれば実技分がまた21,200円です。2回落ちれば、教習所の受講料と大差なくなります。
判断の基準はここです。 近くに練習できる船があり、教えてくれる人がいるなら国家試験ルートが安い。そうでないなら、教習所のほうが結局は安く、確実です。
学科は50問・70分
学科(一般科目)は四肢択一50問。合格基準がやや独特です。
| 科目 | 問題数 | 足切り |
|---|---|---|
| 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項 | 12問 | 6問 |
| 交通の方法 | 14問 | 7問 |
| 運航 | 24問 | 12問 |
| 合計 | 50問 | 33問以上 |
科目ごとに半分以上、かつ全体で65%以上(33問)。どれか1科目が半分を切ると、全体で40問取れていても不合格です。
配点が大きいのは「運航」の24問。船の構造、機関の点検、係留、操船、気象・海象、事故対応と範囲が広く、ここで崩れる人が多いところです。逆に「交通の方法」は海上衝突予防法の航法と灯火が中心で、覚えれば確実に点になります。
問題演習は 小型船舶2級の取り方 に用意しています。
一級と二級、どちらを取るか
- 二級 … 湖・川・湾と、海岸から5海里(約9km)までの海域
- 一級 … 航行区域の制限なし
沿岸の釣りやクルージングなら二級で足ります。学科は二級の50問に上級運航14問が加わって64問になり、学科の受験料も10,000円に上がります。
あとから一級に進級することもできるので、まず二級で始めるのが現実的です。
年齢と身体検査
- 二級は15歳9か月から受験でき、16歳以上で免許を取得できる
- ただし18歳未満のうちは総トン数5トン未満に限定される
- 身体検査は視力が両眼で0.5以上(矯正可)。色覚・聴力・疾病等の基準もある
一級は17歳9か月から受験、18歳以上で取得です。若いうちに取るなら二級からになります。
水上オートバイは別免許
二級を持っていても、水上オートバイは操縦できません。特殊小型船舶操縦士という別の免許が必要です。ここは間違えやすいので注意してください。
取ったあと
- 免許の有効期間は5年。更新には更新講習の受講が必要
- 操縦するときは操縦免許証を船内に備え置く
- 船には船舶検査があり、船舶検査証書を船内に備え置く
- 乗船するすべての人に、原則としてライフジャケットを着用させる義務がある
手続きの全体像は 小型船舶2級の取り方 にまとめてあります。
